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2005-04-26

新ゴーマニズム宣言14巻

久しぶりに小林よしのりの「新ゴーマニズム宣言」を買ってみた。最新刊。

大学在学中の4年間は、結構買い揃えて読んでいたのだが、03~04年と、社会に出て2年間、そういった方向に気持ちを向けるエネルギーが無かったので敬遠していたのです。

今年から某書店で働き、相も変わらず良く売れるよしりんの本を見て、

「久しぶりに読んでみるかー。」と、この日、休日なのに職場に行き、購入した次第でした。

で、久しぶりに読んでみたんですが、2年間のウチによしりん、また新たなステージに達しているみたいです。

自分がよく読んでいた99~02年は、従軍慰安婦や南京大虐殺や歴史教科書問題、そして戦争論と、パッと見、「保守」、「右翼」、「自民党タカ派」と間違えられかねない事やってましたが、イラク戦争からこっち、そういった「右」的な部分からも脱却した模様。

産経新聞の文句を平気で書いてらっしゃる。戦争論発売直後の頃からすると考えられん。

もちろんだからといって朝日をはじめとするいわゆる「サヨク」陣営に付いた訳でもなく、

産経も朝日もテレビ朝日も自民も民主も社民も共産も保守も革新も、全て敵に回して自分の考えを論じている。

この人が単純な保守右翼でないことはつくる会のメンバーとイラク問題について対立してることで分かる。

「右と」か「左」とかで仲間を作って論陣はるわけでなく、あくまで自分の中の良識や常識だけでものごとを語る。ホントすんげえゴーマンだけれど、そういうところに妙に共感できたりする。

今度の最新刊も、書いてること全部に全面的に賛成するわけでは無いが、特にイラク邦人人質事件、その際のクソみたいな「自己責任論」論争に関して見事にぶった切る様は結構痛快だったりした。

コメント

RedViperといいます。はじめて書き込みいたします。
いえいえ、お時間はとらせません。(^^ゞ
最新の小林よしのりの本を買って読めと言われればそれまでですが、
「自己責任論」論争に関して見事にぶった切る様とはどのような切り口だったのでしょうか。
とても気になりますね。

RedViperさん、はじめまして。
こんな地の果ての廃れたサイトにようこそです。

ご質問の答えについてですが、書き込みを見て早速読み返そうとしてみたら、どこにあるのか分からなくなってしまいました。
購入した次の日に買った本を無くすという荒業をやってしまったみたいです・・・(笑)。

と、それじゃ話にならないので、なんとか記憶を辿って書いてあったことを思い出すと、
まず、人質にとられた3人に対しては、
「立派じゃないか、自分が善意でやってるんだから相手も分かってくれるはずだというあの考え。」
「自分の正義がどこまでも通用すると信じて疑わない純粋まっすぐ君。」
と批判していました。
なおかつ、
「自分なら、家族にあんな醜態を晒させたくは無い。」
「危険な場所に望んで行くのだから、肉親には自分の身にどんな事が起こるか分からない、と言うことをしっかり説明してから行くべき。」
と書き、異常にヒステリックな態度で周囲の反感を買いまくった人質家族に対しても冷ややかな視線を向けていました。

と、ここまで書いて、
「しかしだからと言って彼らをバッシングする人は最悪の人間だろう。」
という風に書いておりました。

人質になった人の行動は確かにほめられたモノでは無いが、だからといって(ネットなどの匿名性の強いもので)バッシングしたり個人の誹謗中傷をしたりするのは、いったいどういう神経なのだろう、と。

そんな感じで最後には2ちゃんねる批判みたいなふうで終わってました(1回しか読んでいないので、全然違うニュアンスの部分があるかもしれないですけど、大体こんな流れでした)。

私個人の考えも、
危険を冒してまでイラクに行って、迷惑かけまくった人質の方々の行動は決してほめられたモノではないとは思いますが、だからといって生きるか死ぬかという状況から帰ってきた彼らを空港で待ち伏せして、
「自己責任だ!」「イラクで死んでこい!」
みたいなプラカード掲げたりしていた連中の行動には賛成しかねていたのででした。

なんか支離滅裂な文になってしまいましたが・・・。
本が見つかったらまた何か書くかもしれません・・・。

六波羅さん、ご丁寧な回答、ありがとうございます。
お時間をとらせてしまいましたね。スミマセン。m(_ _)m

もうすっかりむかしのことになってしまいましたが、
あのバッシングだけはいかんなあと私も思っていました。

それはともかく、お答えくださって本当にありがとうございました。
重ねてお礼申し上げます。

 人質事件に関しての小林氏の考察は、別に珍しいものではなく、分別のある大人なら誰でも到達できる地点ではありますが、影響力がある彼がそうした形で総括するのには意味があるでしょう。「デカイ声(=ネット上での人質バッシングに代表される人間としてダメなやり方)に対してデカイ声(小林氏の持つ影響力)で対抗する」という、素朴ながらも効果的なやり方です。きっと小林氏もわかっててやっているでしょう。例えば、同じ事をネット上で言っても、2ちゃんねらー的な人々の集中砲火に埋もれることを想像してみると分かりやすいでしょう。
 しかし、「ヒステリックな反応」って…だれでもパニックになるでしょ(写真家の何とかさんの奥さんは立派だったなあ)。まあ、家族に説明して行かない、ってのは、NGO活動に携わる者としては、車のってるのに任意保険に入っていないぐらいにダメでしょうね。自衛隊と違って労災もおりないし(笑)。人質事件を特集したSIGHT20号では、藤原帰一、宮台真司、坂井啓子、大芝亮といった学者に並んで、中村哲さん(「ペシャワールの会」所属、アフガンで医療活動に従事、特にライ病=ハンセン病の治療を目指す。著書に「アフガニスタンの診療所から」筑摩文庫)のインタビューが掲載されていました。その中には、中村さんの、NGOの最前線を駆け抜けてきた者としてのシビアな考えが至る所に見受けられました。以下抜粋します。

(渋谷陽一)
中村さんに対して政府は「自己責任なんだから」とは絶対に言えないと僕は思うんですが。
(中村)
いや、自己責任があるのは当然であって、私はまず、自分が死んだときのために家族のことを考えます。だから一億円の生命保険に入っていますよ。(中略)それなりの準備はしていくべきだと思いますよ。それは世間を騒がせないということではなく、自分が死ぬことで迷惑がかかる身近な人にだけ手を回せれば、それ以上のことはできないんじゃないですか。

(渋谷)
もし中村さんが人質になったりしたが、日本が国として全面的に救助活動をするのは当然ですよね。
(中村)
私はそうはおもいませんけどね。日本政府が助けてくれるのが当然だと思っていませんから、これは違う意見もあるかもしれないけど、日本大使館がどこまで邦人保護をするかという判断の裏には、この人は助けたい・助けたくないということがあるんじゃないですか(中略)。
歴史においては、むしろ邦人保護という名目で他国に出兵したこともあったわけです。それを考えますと国の政策によっても、誰を保護するかは変わり得るんじゃないかと。そういう政策の片棒を担ぐようなことであれば、むしろ私は保護されたくないと思いますね。

(渋谷)
バッシングが起きた事への違和感もありますよね?
(中村)
ええ、素直に「助かってよかったねえ」と言うわけにはいかなかったんですかね。

(渋谷)
NGOも一つの産業化しているということは以前から中村さんが仰っていて…
(中村)
それは、それこそ自己責任(笑)を取りたくない人たちが現場(注:首都カブールのことか)にサロンを作っているわけです。そしてオフィスは豪華に構えて危険な作業には現地人を雇う。来るのは外国人ですから、危険手当だのなんだのと自衛隊並みに火炎がかかるわけです。さらに下請けに任せて、一の仕事のために十倍か二十倍ぐらいの資金を要請されて、丸投げしてしまう。それで現地で甘い汁を吸っている人たちのポケットに、金がどんどん入っていくという構図なんでしょうね。で、また悪いことに、その甘い汁を吸う連中がおべっかが上手で、英語が流ちょうにしゃべれて(笑)。これは日本国内でも言えることで、相手の身になったらどう思うのかという視点がないですね。しかも現地の情報源というのが非常に限定されていて、カブールの一部の上流階級の意見を中心にフィクションに近いアフガン像ができていく。そしてそれに基づいて政策が決定されていく。

(渋谷)
現在アフガニスタンへの自衛隊派遣というニュースまで入ってきていますが。
(中村)
これは我々から見れば迷惑千万な話で、我々も自衛手段を講じなければならなくなります。具体的にどうするかというと、まず「あの人達とは関係ありません」というのを(笑)、声を大にして叫ばざるを得ないですね。そうしないと本当にヤバくなりますよ。


「最も強い男とは、たった二本の足で立っている男のことである」(イプセン「民衆の敵」)
 中村さんは二本の足で立ってるなー。こういう男がまだ生きているなら、日本もすてたもんじゃないでしょう!
 ちなみに、俺はアルパインクライマーですから、彼らもと人質にシンパシーを覚えつつも目に付く部分はあります。つまり、クライミングなら、安全な場所でレベルを上げ(近郊の岩場でのロッククライミングによる技術獲得と山歩きによる体力錬成)、明らかに自分のレベルでは楽勝ないしちょうどいいレベルでの場所で経験を積んだ後(日本の山の壁や冬山)、いよいよ「本番」であるヒマラヤやアラスカに行くわけです。彼らはいきなりヒマラヤやアラスカに行っている気がします(笑)。
 SIGHTを読んでいて思ったんですが、皆専門家としての視点を持ちつつも、その専門家集団=お座敷でしか通用しないマニアックな人間ではなく、きちんと素人とコミュニケーションできる人間だと言うことです。いわば「素人に対して開かれた専門家」であると。であるならば、「自分の意見を絵で分かりやすく解説する(=意見自体は別にどーってことない)」ことの専門家である小林氏に、20代半ばにもなって留まっている場合じゃない気がするんですが(お座敷にとどまっている専門家よりは遙かにマシですが)。


PS
「アフガニスタンの診療所から」は文庫で安いし、ややくどい表現もあるけど、いい本でした。読みましょう。六波羅さん勤務先購入で(笑)。

>G氏
別にメアド入力は強制じゃないと思うけど・・・。

というか、自分の身近にいる友人が、2ちゃんねるの影響をもろに受けた感じで、人質とられた邦人(郡山さんとか高遠さん)の事をボロクソに言っていて、それに関してちょっとばかし頭にきていたところ、小林氏の本を読んで溜飲を下げた、というのがありましたね。

ごめん、メアド入力必須ですね。
投稿ができない・・・。

しかも毎回入力しないといけない(笑)
「この情報を登録する」をチェックしてもダメだし。
なんか設定いじったら改善されるとか無いんですか?

今日、シナプスに電話して、方法を聞いて、設定変更しました。
このコメントが載っていればメアド入力しなくてもOKです。

名前の入力も要らなくなってしまったが。つまるところ、匿名性の高いものは危険、という認識で作られているようだ。
確かに、毎回投稿するごとにメアド入力をするのは困るが、
匿名なのを良いことに
『言いっ放し言論』
『デカい声で批判』
されるのはもっと困りますけどね。
どこぞの巨大掲示板みたいに・・・。

よーし、さっそくテスト!

出来ました。長引かせてすみません。
 まー、本質的には書く奴が悪いんですが、電子掲示板にも「管理責任」というものがあるらしく、不適切発言や個人を誹謗中傷する発言などを削除する責任があるそうです。当然、サーバ(シナプス)は個々のBBSやBLOGまで管理できませんから、各BBS/BLOGの管理者の責任ということになります。うちの教授に言わせると、「管理出来ない人はBLOGのコメント欄を禁止にしろ。BBSもやめろ」とのこと。かの2ちゃんも責任を問われて既に何回も訴訟で敗訴しています(2ちゃんの場合は削除要請を断ったことが問題となったようです)。
 ネット上での誹謗中傷は
・まず記録を保存する。プリントアウトもしておく。
・実質的な管理者(プロバイダ)に削除要請。
・それでもダメなら警察に言う。手痛いダメージを受けた場合は弁護士に相談して民事訴訟を起こす。ネットはあくまでも「匿名っぽい」のであって、管理者側からは丸見えなので、正規の開示請求を行えば書き込んだ側はバレバレ。

 これです。

「プロバイダ責任制限法」だかなんだかにより、BBS管理者には一定の義務が課せられましたから。要勉強ですね。俺も結構あやふや。
http://www.isplaw.jp/
このサイトの逐条解説がGOODです。

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